2022-02-01
自宅の任意売却をする際、気を付けておきたいのが住宅ローンの残高についてです。
任意売却では、オーバーローンだけでなくアンダーローンにも注意しなければなりません。
今回は、自宅の任意売却をする前に知っておきたい「アンダーローン」についてまとめました。
住宅ローンが返済できなくなったときの対処法が任意売却ですが、アンダーローンは残債が家の売却価格を下回る状態を言います。
言い換えれば、アンダーローンとは自宅を売却することで住宅ローンが完済できる状態を指すのです。
任意売却は住宅ローンの支払いが困難になったときに、自宅が競売にかけられる前にできる売却方法で、金融機関の了承を得なければなりません。
抵当権がついた状態で売却するので、一般の売却にくらべて物件価格が低くなりやすく、売却してもローンが残るのが一般的です。
自宅を売却してもローンが残ってしまう状態のことをオーバーローンと言います。
住宅ローンが残っていても、その額が物件評価額を下回るアンダーローン状態であれば、一般の仲介で家を売却できます。
ポイントは、住宅ローンの返済が厳しくなったら金融機関へ早めの相談をすることです。
住宅ローンの残高が少ないためアンダーローンの可能性が高い場合、早い段階で売却の決心ができれば延滞リスクが回避できます。
アンダーローンかオーバーローンかに関わらず、住宅ローンの返済を滞納すると任意売却になってしまう点には注意が必要です。
ローン返済が滞ると、アンダーローン状態であっても一般の仲介や買取での売却はできなくなるのです。
さらに返済の遅延や滞納が続けば、裁判所から通知が届き強制的に競売にかけられるので、任意売却もできなくなってしまいます。
逆に、売却でオーバーローンしか見込めなくても、住宅ローンの返済が滞っていなければ任意売却はできません。
残債のある物件を一般の仲介や買取で売却すると、ローンの一括返済が求められる点は留意しておかなければなりません。
売却してもアンダーローンにならないのであれば、任意売却にするかどうかを検討する必要があるでしょう。
アンダーローンであればあらたに住み替えローンを組めますが、オーバーローンの場合、収入や滞納の状況によっては融資が受けられないこともあります。
自宅を売却する場合、売却後の生活についても十分に考慮することが大切です。
金融機関は、契約者に予定どおりの返済を期待しています。
自宅の任意売却をする場合は、売却後の残債だけでなく、現在の滞納状況が任意売却の可否を大きく左右する点には留意が必要です。
任意売却をするかどうかは、売却後にオーバーローンになるか、アンダーローンで済むか検討して慎重に決めるようにしましょう。
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