2022-08-30
袋のように入口がひとつしかなく、他に出口がなくとおり抜けることができない「袋小路」は、一般的な土地よりも値段が安く設定されている傾向にあります。
しかし、デメリットだけでなくメリットを積極的にアピールすることで納得のいく売却価格へと近づけることが可能です。
そこで今回は、袋小路にある家の売却価格への影響や売却方法についてお話ししていきたいと思います。
袋小路とは、入った先が行き止まりとなっており、袋のように出入口がひとつしかない路地をいいます。
袋小路の土地を売却する際には袋小路のメリット・デメリットを把握しておくことが大切です。
袋小路には下記のようなメリットがあります。
●子どもが家の前で遊ぶときに安心
●袋小路に住む住民や来訪者以外の人が入ってこない
●不審者に気づきやすい
●車の通行量が少なく静かな環境を保てる
一方で、袋小路には下記のようなデメリットがあります。
●車が出し入れしにくい
●家の前が井戸端会議の場所になりやすい
●火災や地震の際に避難しにくい
袋小路にある家が売却しづらい理由として下記の2つが挙げられます。
袋小路にある家は、建築基準法の接道義務に違反している可能性があるため、売却が難しい傾向にあります。
接道義務では、「家の敷地が幅4m以上の道路に2m以上の敷地が接していなければならない」と定められており、接道義務をはたしていない土地に家を建て替える場合はセットバックが必要です。
袋小路にある家は出入口が一つしかないため、一般的な家よりも評価額が低くなる傾向にあります。
袋小路にある家の売却方法として、下記の3つが挙げられます。
接道義務を満たしている場合は、一般的な物件と同様に内覧時に家を綺麗にすることを心掛け、家の印象を良くすることが重要となります。
再建築不可物件であっても、建築確認申請が不要なリノベーションをおこなうことは可能です。
築年数が古くてもリノベーションにより資産価値が高まり、家の印象も大きく変わります。
ただし、リノベーション費用を回収することが可能か、事前にシミュレーションすることが大切です。
接道義務を満たしていない土地は、更地にすることで隣人に買取ってもらえる可能性があります。
また、隣地も接道義務を満たしていない場合、隣の更地を購入することで接道義務を満たせるケースもあります。
袋のように出入口がひとつしかない「袋小路」にある家は、一般的な家よりも評価額は低くなり、場合によっては接道義務を満たしていないケースがあります。
接道義務を満たしていないと、家の建て替えにはセットバックが必要となるため、買主がみつかりにくい傾向にあります。
リノベーションや更地にして売却する方法が効果的ですが、費用がかかるため事前にシミュレーションしておくと安心です。
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