2022-11-29
長年家に住んでいると、どんなに家を大切にしていても「ひび割れ」などの劣化が発生してしまいます。
そのような状態がある家を上手く売却するには、コツを知っておくことが大切です。
ここでは、家にひび割れがある場合の売却価格への影響、ひび割れのある家を上手く売却するコツ、ひび割れをそのまま放置するリスクについて、ご紹介します。
ひび割れのある家の売却価格は、ひび割れの場所や大きさにより、及ぼす影響は変わります。
たとえば「基礎のひび割れ」の場合、家を支える土台にあたる部分のひび割れのため、家の構造に大きなダメージを与えるリスクがあり、売却価格への影響は大きくなります。
そして一般的に、幅0.5㎜以上や深さ20㎜以上、さび汁を伴うなどの状況のひび割れがあると、売却価格は相場より2~3割程度安くなります。
また、雨風などから家を守る役割をしている「外壁のひび割れ」の場合、雨漏りや水漏れなどにつながるリスクが心配です。
そのため一般的には、売却価格は相場より1~2割程度安くなります。
一方「内壁のひび割れ」の場合、その多くは建物の構造に問題はないため、売却価格への影響はほとんどありません。
ただし、軟弱な地盤の上に建っている家で、重みにより地盤内の水が横に逃げてしまっている「不同沈下が原因でのひび割れ」の場合、売却価格への影響は大きくなります。
まず1つ目のコツは、家の瑕疵を調査し、必要な修繕や修繕費用などを調べる「ホームインスペクション」を受けて、ひび割れの家の強度への影響を把握することです。
強度に問題がなければ、買主も安心して購入ができ、正確にひび割れの状態を伝えられるため、のちのちのトラブルを予防できます。
また、ひび割れの長さや深さ、必要な工事の種類などにより修繕費用は異なりますが、そのまま売却するより良い条件で売却できることがあるため、補修してから売却するというコツもあります。
ほかにも、瑕疵を見逃して家を売却したとき、売主が負うべき補修費用を補償してくれる「瑕疵保険」に加入しておくのもコツの1つです。
もし、売却したあとにひび割れが家の強度に大きく影響するものだとわかった場合、その補修費用の補償を受けられます。
ひび割れをそのまま放置しておくと、家の劣化が早まり、資産価値が下がるため、売却価格もどんどん下がります。
また、家の構造を支える部分が傷んでいる場合、家が重さに耐えきれず、倒壊する可能性があるのも大きなリスクの1つです。
そして、ひび割れの原因が「不同沈下」のように地盤の傾きがある場合も、地盤の沈下や土砂崩れなどにより、さらに悪化して家が倒壊してしまうリスクもあります。
ひび割れのある家の売却する場合、ひび割れの場所や大きさにより売却価格が変わるため、今回ご紹介した上手く売却するコツを把握しておきましょう。
また、家のひび割れを放置してしまうと、家が倒壊するなど、さまざまなリスクが高まるため、そのままにしておくことがないようにしましょう。
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